「2年前から痩せなくなったから、筋トレを始めました!」
そういって余計にカラダを壊してしまう人がいます。こういう人が間違えているのは「順番」です。
ジムやエステの宣伝を街やネットで見ない日はありませんから、それが正義という気になってしまう。
でも、筋トレも、ジョギングも、体質改善には必要ありません。
上図を見てください。
まず応急処置が必要な人は、まっさきに応急処置しなければいけません。
今インフルエンザで苦しんでいるのに、新鮮な野菜やきのこを食べている場合じゃないですね。
病院でしかるべき治療を受けて、あとはひたすら安静にしていなければいけません。
そして、現在なにも応急処置をする必要がない人。
こういう人が次にやるべきことが体質改善です。
風邪をひきやすいとか、アトピーがあるとか、10年以上悩まされている症状を、放っておいてはいけません。
たとえ冷えでも花粉症でも、それは立派な免疫異常。長い目で見ればガンや感染症にかかりやすくなります。
多くの人は、体質改善と自己実現の順番を逆にしがちです。
体質改善が終わっていないのに、小顔になりたい。マッチョになりたい。脚を細くしたい。
理想の体型を目指すには、大前提として、代謝不良が起こっていないことが重要です。
肉を食べて胃もたれしていませんか?
タンパク質を消化できていないなら、プロテインを飲んでも筋肉はつきません。
自己実現というのは、体質改善が完了しているからこそ前進するもの。
この順番を逆にすると、自己実現も体質改善もできません。二兎追うものは一兎も得ずです。
先日、プログラムを卒業した20代の女の子がいました。
当初は、下剤でムリヤリ便を出し、食事は「3食ともカレーと野菜スープ」というひどい内容でした。
「なんとしても3ヶ月で終わらせたかった」といっていた彼女は、ぼくのアドバイスを丸呑みにして、最速で体質改善しました。
1日に2回も3回も便が出るようになって、鉄の貯蔵量をあらわすフェリチン値は「3→66」まで上がりました。
メンタルはこの上なく安定して、普通のことをやっているだけでも、上司に「最近頑張っているね」と褒められるようになったそうです。
プログラムが終わりに差し掛かる頃、彼女から「最近、運動をやってみたいと思うようになりました。何をやったらいいでしょうか?」とメールが届きました。
彼女にはしっかりと「体質改善→自己実現」の黄金ルート論が腑に落ちていたんです。
(この方の改善例はこちら)
つまり「筋トレなんていつでもできる」のです。
とりあえず生きるのに困らない筋力があるのなら、若いうちに体質改善したほうがいい。
なぜなら、いつだって、人生で一番若い今日が、最も症状が早く治るように設計されているから。
カラダはいつでも治りたがっていますが、明日になったらその勢いは今日以下です。
体質改善を始める最良のタイミングは、いつでも〝今〟なんですよ。