わりと即効性がある3つのもの

分子栄養学

「体質改善って時間かかるんでしょ・・?」

たしかにかかるんですが、わりとすぐ効くものもあるにはありますよ。

心身ともに余裕がないひとは、まずこの3つだけ味方につけてみてください。

■はちみつ≠ただの単糖類

1つ目は、ぼくが何度もオススメしているはちみつです。

栄養学にハマって分類でしか食材を判断しなくなると、はちみつの良さを見落とします。

はちみつの成分は「ブドウ糖と果糖」です。

これだけみると「ブドウ糖果糖液糖と同じじゃん!」と大騒ぎなんですが、じゃあコーラと同じものかといわれたらまったく違います。

はちみつって、医薬品に指定されていますからね。

抗菌作用や抗炎症作用はもちろんのこと、長期でみれば血糖値を安定させる作用もあります。

そんなはちみつが体質改善において活躍するシーンは、ずばり低血糖があるひとです。

・甘いものがやめられない
・一日に何度もお腹が空く
・ご飯を食べると眠くなる
・どうしても早食いになる

こういうひとは、寝ている間も低血糖になっている可能性が高いです。

これを「夜間低血糖」といいます。

夜間低血糖があると、夜中にアドレナリンで血糖値を上げようとするので、

・悪夢
・夜間頻尿
・歯ぎしり
・食いしばり
・起床直後の疲労感や肩こり

こういう症状が起こります。

これらは寝る前に大さじ1杯のはちみつを摂って、一旦血糖値を上げて眠ることによって症状が改善することがあります。

当然ながら、睡眠が整うとほかの症状も良い方向に進みやすいんですね。

よって、根本アプローチはそれはそれとして進めつつ、はちみつで夜間低血糖の発生率を下げておくことは、体質改善をする上でとても有効です。

■数値が上がりやすいビタミンD

2つ目は、ビタミンDです。

ビタミンDは、日光に当たることでもつくられますが、80%の日本人が不足しています。

ビタミンD過不足の指標となる「血中25(OH)VD濃度」は、50〜70ng/mlが理想値といわれています。30以下だとかなり少ないです。

慢性鼻炎があったころのぼくは「11」しかありませんでした。

ビタミンD不足を補うことで、良くなる可能性のある症状は以下。

・鼻炎
・花粉症
・冬季うつ
・風邪やインフルのかかりやすさ

鉄やビタミンB群って、サプリで摂取するだけではなかなか不足が解消しませんが、ビタミンDは1日4,000〜10,000IUの摂取でわりと素直に数値が上がりやすいです。

なので、いろいろと当てはまるひとはサプリ摂取してみてください。

ぼくの飲んでいるサプリは公式LINEの特典でシェアしていますが、ぼくと同じサプリでないとダメというわけではありません。

ただし、ビタミンDは肝臓につかわないぶんを蓄積しておく性質があるので、かならず血中濃度を測って、不足分をたしかめてから摂取するようにしてください。

■これをなくして体質改善ナシ

3つ目は、ごはんです。

車はガソリンがないと、前進も後退も音楽を流すこともできませんね。

ヒトの体にも、車でいうガソリンに相当するものがあります。それが「ATP」です。

ATPをつくる源は「糖質」です。なので糖質不足ですべての生命活動が滞るのは必至です。

ヒトはかねてから糖質をATP源にしてきたので、糖質からATPをつくるのが得意です。

ぼくのクライアントさんでも、「朝食抜き」「夜はおかずだけ」をやっていたひとが、ちゃんとごはんを食べるようになると、それだけで慢性症状はずいぶん良くなります。

こんなかんたんな話はありません。

お茶碗1杯180gくらいのごはんを1日3回食べて、眠くなったりむくんだり太ったりする場合、悪いのはごはんではなく、そのごはんを代謝できないカラダに問題があります。

なので、ごはんを摂っていなくて慢性症状が治らないひとは、すこしずつ摂取量を上げて、エラーの起こらない範囲を少しずつ増やしてください。

これだけでも、ぼくの仕事はだいぶ減ります。

とくにお困りの症状が出ないのであれば、ごはんでなくても、パンも楽しんでください。

玄米やもち麦は、食物繊維やミネラルが豊富ですが、この時点ではお腹が張るなどの症状が出ることもあるので、まずはハードルを下げて「白米と食パンを味方にする」くらいの目標で十分です。