『糖質なんてとっくに足りてる!むしろ減らさなきゃ・・』
というカンジで、むしろ糖質の摂取過剰を気にしているひとは多いです。
でも、現時点で「お茶碗1杯のごはんを1日3回食べてない」なら、ぜんぜん足りていません。
・糖質を摂ると体調が悪くなる
・糖質を摂るのがいまだに怖い
・少食や断食がクセになっている
こういうひとは、ぜひ最後までお読みください!
■糖質を摂らないと衰える〝あるちから〟
運動しないと筋肉が衰えるように、ひとの体というのは「使わないとサビる」ようにできています。
糖質を摂らないと、糖質を代謝する力が衰えます。「糖代謝力(能)」といったりします。
「糖代謝力=糖からATPをつくる力」と言い換えられますね。
運動をしないと、筋力が落ちて、より軽い運動でも筋肉痛になりますよね。
それと同じように、糖質を摂らないと、糖代謝力が落ちて、より少ない糖質摂取で糖代謝エラーが起きます。
糖代謝エラーとは、糖質を摂取した後、すぐに太ったり、眠くなったり、むくんだりすることです。
筋肉痛が起こったとき、みなさんが口を揃えて「いやあ運動不足だったな」といいますね。
でも、糖代謝エラーが起こったとき、多くのひとは「やっぱり糖質は体に悪い」といいます。それで余計に糖質摂取から遠ざかって、より糖代謝力を落としてしまう。少食生活にハマってしまう。
最終的に仙人のような生活を送りたいならぜんぜんいいのですが、やがてはしっかり食べられるようになりたいのであれば、糖代謝力を取り戻しておかないと、どんどん遠ざかってしまいます。
■糖質はこれくらい摂ろう
1)標準体重を出す
標準体重=身長(m)×身長(m)×22
2)基礎代謝量を出す
基礎代謝量=基礎代謝基準値×標準体重
基礎代謝基準値は、、
男性→18〜29歳は24.0、30〜49歳は22.3、50歳以上は21.5
女性→18〜29歳は22.1、30〜49歳は21.7、50歳以上は20.7
3)1日に必要なエネルギー量を出す
1日に必要なエネルギー量を出す=基礎代謝量×身体活動レベル
15〜69歳の身体活動レベルは、、
・低い(1.5)→生活の大部分が座りっぱなしor静かに過ごすことが多い
・普通(1.75)→座位が中心だが、通勤や買い物や家事はする
・高い(2.0)→スポーツや立位での移動が多い
この計算で、たとえば3)が「2,000kcal」だった場合。
「2,000kcal」の半分を糖質から摂取するとしたら、
2,000÷2=1,000kcal
糖質は1g=4kcalなので、
1,000÷4=250g
糖質35g≒白米100gなので、糖質250g≒白米700g
一般的な食堂のライスは180gなので、4杯食べると720g
つまり「ライス3杯強+おかずに含まれる糖質」を食べて、ようやく700gくらい。
この量を食べて糖代謝エラーが出てくることは、糖代謝力が落ちている証拠なんです。
とはいえ、代謝力をつけるのは時間がかかるので、量を増やすのは少しずつが鉄則。
運動不足のひとが、いきなり1万歩歩いたら、次の日にひどい筋肉痛が出てしまうことと同じですね。
■糖質を摂っただけで別人になった女性
以前、痩せたい願望が強くて、糖質を摂るのが怖いというクライアントさんがいました。
このひとに、こんこんと糖代謝力の説明を言って聞かせて、納得した上ですこしずつ糖質摂取量を増やしてもらいました。
すると、以下の変化が現れました。
・食欲が戻ってきた
・肌がすごく綺麗になった
・あまり物事に驚かなくなった
・気持ちが安定するようになった
・ごはんがとても楽しみになった
・身体がポカポカするようになった
・緊張しやすい性格がなおっている
・人前で喋るときに頭で考えて話せるようになった
・クインケ浮腫とじんましんがピタッとなくなった
メンタル面にも多大な影響が出ていることがおわかりでしょうか。
思ったより糖質が摂れていなかったひとは、まずは糖質を摂れるからだを目指しましょう。
タンパク質やビタミンやミネラルが効いてくるのは、そのあとです!