糖質制限はゴールじゃない

分子栄養学

「対症療法」というのは、他力本願の一時しのぎにしかならない治療法を指します。

  • 脂肪を吸引する
  • 花粉症にマスクをする
  • 冷え性にホッカイロを使う
  • アトピーにステロイドを塗る

つまり、根本から原因を取り除いたワケではない対処法のことですね。

モテないのは優しさが足りないせいなのに、ファッションを頑張っているのも対症療法かもしれません。

 

さて、糖質制限を実践していろんな症状を改善した人は多いと思いますが、実は糖質制限も対症療法です。

糖質を制限しなくても症状が出なくなることこそ、根本からの改善といえるから。

糖質制限は糖質から逃げているだけで、糖質に耐えうるカラダが完成したわけではないのですね。

 

かといって、糖質制限が無意味とはまったく思いません。

糖質制限することは、糖質に耐えうるカラダを完成させる上で、必要な過程だからです。

 

ぼくが24年間苦しんだ鼻炎を例にとってみましょう。

はじめは食事が原因だと思っていなかったので、とくに食事制限をしていませんでした。

そのうちに、どうやら小麦とお酒が原因らしいことがわかって、定期的に断食するようになりました。

 

そうしたら、小麦とお酒を摂ってさえいなければ、とりあえず鼻炎が出ない状態になったのですね。

しかし、ぼくはここでおわりたくありませんでした。だって小麦もお酒も好きだから。笑

 

そうして足りない栄養素を充足させながら、小麦とお酒を摂ったり抜いたり繰り返していました。

すると、根っこの原因だった腸がだいぶ良くなってきて、小麦とお酒を摂っても鼻炎が出なくなったのですね。

つまり根本治療の本質は、小麦を抜くことではなく、腸内環境の改善にあったのです。

 

てなわけで、先日こんなツイートをしました。

ムリに糖質制限をしている人は、「症状を出さないためには一生糖質を我慢しなければいけないのか」と思いがちですが、そんなことはありません。

糖質制限をすることで種々の状態が良くなれば、少しずつジャンクなものも代謝できるようになってきます。

つまり、糖質を食べるために、糖質を食べないんです。これわかりますか・・・?

 

目指すのはそこじゃないですかね。グルメは現代人に与えられた最強のエンタメですから。