Q.とにかくすぐ眠くなる

分子栄養学

Q.
質問させていただきます。

50代前半女性です。

眠りが浅いなどはない気がしますが、朝の目覚めが悪くすっきり起きられません。

血圧が低いのが原因なのか、何かの栄養素が足りていないのか・・

昼間も食後など関係なく、仕事中すぐ眠くなります。

これだけでは答えにくいかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

A.
ご質問ありがとうございます。

たしかに血圧が低い方は、朝の目覚めは良くない印象がありますね。

ただ、Cさんの場合は、朝だけでなく昼間や食後も関係なく眠くなると。

まず、栄養的に疑ってほしいのが、低血糖体質です。

朝の目覚めが悪い=夜中低血糖が起こっている可能性があります。

この場合、夜寝る前にはちみつや果物をつまんで血糖値を上げておくと、夜間低血糖が起こりにくくなり、朝の目覚めが変わってきます。

「はちみつ効きませんでした」とか、「夜寝る前に何か食べても変わりませんでした」というお声をときどき頂きますが、それは別に失敗ではなくて、夜間低血糖が原因ではなかったという発見です。

なので、全然悪いことではなくて、ひとまず夜間低血糖があるかどうか確かめてみてください。

さて、次のチェックポイントは、そもそもちゃんと主食を摂っているか。

これに関しては、公式LINEの特典に1日の必要な三大栄養素を計算するツールがあるので、試してみてください。

計算するとわかりますが、糖質は1日200gくらい必要です。

なので、朝食抜きやおかずオンリー食をやっていると、糖質不足の可能性が高い。

車でいうガソリンにあたるエネルギーのことをATPといいますが、このATPのおもな材料になるのが糖質です。

そもそも糖質の摂取量が足りていなければ、1日に必要な活動をATPを作れないので、眠気やだるさが起こるのは必然的。

よって、1日に必要な糖質量は摂れているかというのも、夜間低血糖と合わせてチェックしてください。

次にタンパク質の話ですが、タンパク質も良い眠りを作るためにすごく大事です。

「眠りが浅い気はない」とおっしゃっていますが、朝の目覚めが悪く、スッキリ起きられないということで、睡眠の質をもっと上げられるかもしれません。

そこで注目してほしいのがタンパク質です。

良い眠りを作るメラトニンというホルモンがありますが、ホルモンの材料になるのはタンパク質です。

なので、タンパク質が足りないとメラトニンを作れなくて、睡眠がいまひとつになります。

糖質とタンパク質の問題についてお話しましたが、ここで少し伸びしろを感じられれば、それだけで良くなる可能性があります。

それから、すこしメンタルの話も少し触れておきます。

メンタル的にいえば、すぐ眠くなる心理的背景として「夢の中に逃げ込みたい」というのがあります。

現実逃避したい、目の前の問題を直視したくないというのがあるんですね。

今の生活の先にワクワクがなかったり、仕事などに燃えている感覚が欠如すると、常に眠くなる可能性は高い。

体質改善をするうえで、目的は重要です。

あなたは、何に打ち込むために症状を治したいのでしょう?

その質問に曖昧で抽象的な答えしか思い浮かばなければ、メンタルも関係しているかもしれません。

睡眠に関するお悩みは、100%どちらかの問題というケースはなく、たいてい栄養もメンタルもやれることがあります。

ですので、広く原因を探ってみてください。

Cさん、ご質問ありがとうございました。