代謝のどこよりも簡単な解説

分子栄養学

「代謝」なんて、生物を習ってる高校生だけが知っていればいいと思いがちですよね。

でも、そうじゃないんです。ぼくらこそ知っておかなければいけません。

 

なぜ、ぼくらも「代謝」の意味を知っておくべきか。

それは、どうにも「食べたらOK」と思っている人が多いからなんです。

 

たとえば、以前クライアントさんからこんな話を聞きました。

「パーソナルトレーナーに1日100gのタンパク質をとるように言われました。でも、私はタンパク質の代謝が弱いので、すぐに下しちゃうんです。」

この場合、代謝の意味を知らないのはトレーナーのほうです。

タンパク質の代謝は「摂取→消化→吸収」の順に進みます。

摂取してても、胃酸が足りないと消化できないし、腸内環境が悪いと吸収できません。

だから、たくさん摂取しても、そこからの消化吸収ができなければ、カラダの負担になってしまうんです。

タンパク質を食べた後、卵の腐った臭いのガスが出るような人は、まさにタンパク質代謝がうまくいってない人です。

自分が処理できる以上のタンパク質を摂ってしまったことになるんです。

 

食品業界の罠

「低コレステロールのマヨネーズ!」

「糖質ゼロのチョコレート!」

「タンパク質10g入ったヨーグルト!」

 

こんなキャッチフレーズでコンビニを賑わせている食品業界ですが、どのフレーズも本質は同じです。

「我が社の商品をもっと買え!」

これだけです。

買っておいしく食べてもらえば、それでいいんです。

だから、ぼくたちにも「食べたものは全部栄養になる」と刷り込まれてしまいます。

でも、食べたものがすべて栄養になっているとは限りません。

前述の通り、消化とか吸収とか、代謝のどこかのステップがつまづいていれば、体内でゴミとなってしまっているんです。

 

ですから、食べたものがちゃんと栄養として使われているかを知るために、最低限の「代謝」という言葉を知っておく必要があるんです。

本来じぶんのカラダのことは、じぶんが一番知っておくべきなのですよ。