良い脂肪と悪い脂肪について

分子栄養学

「脂肪」といえば悪いイメージしかありませんね。

しかし何度でも言いますが、摂った脂肪がお腹につくのではなく、摂り過ぎた糖がお腹周りの脂肪に変わるのです。

ウソだと思ったら1日3回食べている主食をやめてみれば、一目瞭然なので1週間お試しください。

 

さて、今回の本題は「良い脂肪と悪い脂肪」について。

実は本当にヤバイのはトランス脂肪酸くらいのもので、他の脂肪は少なからず必要です。大切なのはバランス。

フツーに現代で生きてたら「1:1」は無理ですが、それでも「1:3~4」くらいに落ち着くといいといわれています。

ただ、スーパーで売ってる安い油や外食で使われる油はほぼオメガ6なので、現代人が「1:10〜25」くらいになってしまうのは結構仕方ないともいえます。

 

現代に逆らってでも「1:3〜4」を目指すべき人はどんな人か。

それはアトピーや花粉症などのアレルギー疾患に悩んでいる人なんです。

なぜなら、オメガ6は炎症を促進する作用があり、オメガ3は炎症を抑制する作用があるから。

「すべての慢性疾患は過剰と不足からしか起こらない」という原則は、とくに脂肪に当てはまるのです。

 

脂肪のむずかしいところは、ビタミンやミネラルのように代謝に働きかけるものではないため、即効性がないこと。

オメガ3のサプリを飲んでもすぐに鼻水が止まったり肌質改善を実感するケースは少ないです。

 

そもそも、

  • 精製糖質を減らす
  • ストレスを減らす
  • ビタミンB群の充足
  • 薬や抗生物質の除去

このあたりができていなければ、せっかく高価な油を買っても効果は相殺されてしまうのでお気をつけください。

 

ただし、オメガ3もオメガ6も、カラダではつくることができない必須脂肪酸。

ヒトがヒトである限りは摂取しないと遅かれ不具合が出てくるので、この1週間で青魚・えごま油・亜麻仁油を一切摂っていない人は、すぐにルーティンに入れましょう。

面倒で手間をかけられない人は、オメガ3サプリでDHAとDPAを補うのもアリです。ぼくはそうしています。