「生理のたびにイライラする私はダメ人間・・」
と自分に対する罪悪感がストレスになってしまい、ATPを浪費しているひとは多いです。
でも、わりとメカニズムがわかってしまうとホッとできる側面もあるので、今回は生理時のイライラを科学的におしえます。
生理時のイライラに作用する要因は、わかりやすいところで3つあります。
❶銅過剰
❷Mg不足
❸ビタミンB6不足
ひとつずつ解説します。
❶銅過剰
生理のときは女性ホルモンのエストロゲンが増えますね。
エストロゲンは銅を運ぶタンパク質を生成促進します。だから生理時は銅過剰になりやすい。
(体内に銅なんてあるのかとビックリされたかもですが、大豆や肉類にはフツーに銅が含まれています)
ここでメンタルを左右させる「ドーパミン」「ノルアドレナリン」の登場です。
ドーパミンは銅のちからでノルドレナリンに代謝されます。
ここまでまとめると、
生理になる
↓
エストロゲン分泌が増える
↓
銅を運ぶタンパク質が生成促進される
↓
銅過剰になる
↓
ドーパミンからノルアドレナリンへ代謝促進される
↓
ドーパミン不足とノルアドレナリン過剰が起こる
ノルアドレナリンは集中や冷静を保つのに必要なホルモンですが、過剰になると「不安感」や「焦燥感」が出ます。
これが1つ目の理由。
銅と亜鉛はシーソー関係にあるので、亜鉛摂取で銅を減らすことができます。むろん、亜鉛不足があると銅過剰が起きやすいともいえます。
❷Mg不足
Mgも生理のときにたくさん使われます。
Mgはタンパク質からセロトニンをつくるときに必要なミネラルなので、Mg不足はセロトニン不足になりやすい。
セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれます。
セロトニンが不足するとイライラ、向上心の低下、仕事の意欲低下、協調性の欠如が出ます。
また、ネガティブなことを前向きに転換できなくなります。
これが2つ目のメカニズム。
ついでにいうと、Mgは筋肉をゆるませるので、Mg不足で筋肉が過緊張になりやすい。
生理痛は子宮の筋肉の収縮痛、頭痛は頭の筋肉の収縮痛なので、そういう理由でもMg不足は生理の不快症状と深くリンクします。
❸ビタミンB6不足
VB6は女性ホルモンのバランスを整えるために必要なビタミンです。
生理のときはエストロゲンとプロゲステロンのバランスが変わるので、VB6の需要が増えます。
つまり生理時はVB6不足が起きやすいんですね。
VB6はメンタル安定にかかわるセロトニンやGABA(ギャバ)をつくるときに必須なので、
VB6不足
↓
セロトニンやGABA(ギャバ)不足
↓
メンタル不安定
この流れが起きやすくなります。
❶〜❸をまとめると「生理はメンタル安定に必要な栄養素を大量消費する」というカンジ。もし生理痛にお悩みの知り合いがおられるのなら、ぜひシェアしてあげてくださいね。