飲むために飲むな

分子栄養学

ぼくは24年間アレルギー性鼻炎に苦しみました。

医者は鼻に薬を注入したり、吸入したり、ぼくの鼻をいじくり倒していましたが笑、原因は腸だったのですね。

ぼくの場合は、具体的に「小麦」と「酒」が鼻炎の原因の大半をつくっていました。

 

部屋の模様替えは、一旦いらないものを全部捨ててから、新しい家具を買いますよね。

ヒトのカラダも同じです。まずは不要なものを捨てるところから始まる。

ぼくは鼻炎が治る前、お酒を飲んだ翌日は肌荒れや鼻炎がかならず出ていました。

そんな日々がズルズル続いていたのですね。

 

ところが、一旦「小麦」と「お酒」を追い出して、集中的に体質改善して、腸内環境が良くなってからはどうでしょう。

よほど飲みすぎなければ、翌日肌荒れや鼻炎が出ることはなくなりました。

 

つまり、ぼくはお酒を一生飲むなといっているのではないのですね。

まずは体質改善するために集中的にやめなさい。

そうして体質改善すれば、よほど飲みすぎなければ体調は崩れなくなるから。

死ぬまでお酒を楽しむために、そうしなさいと。

 

そもそも、体質改善すると、それほどお酒を欲しなくなります。

ストレス除去をお酒に任せなくても、もともとヒトの体にはストレスに対抗してくれる「コルチゾル」というホルモンをつくる仕組みがあります。

また、良い眠りを作るホルモン「メラトニン」も作られるようになると、寝酒をしなくてもぐっすり眠れます。

幸せホルモンの「セロトニン」は腸で作られます。

腸内環境が改善してセロトニンが作られるようになると、お酒に「一時的な幸せ」を求めなくても、幸福感を覚えるようになります。

こういった種々の理由から、お酒を欲しなくなるのです。

 

「飲むために、飲むな」

この言葉のココロが少しはおわかりいただけたでしょうか?

そんな感じで死ぬまで楽しくお酒を飲む仲間を増やしたいなぁ。

 

欲望のままに飲みすぎて、憧れの海外に行くこともなく、たった週3回の入浴だけを楽しみに、人生の最期の10年間、病院や老人ホームの天井を眺めて暮らすのは、ちっとキツいですよ。

ぼくはそういう高齢者の方々と7年間ガッツリ接してきましたから。

 

ヒトって「こうなりたい」よりも「こうなりたくない」のほうが頑張れるんですよね。

さて、あなたの「こうなりたくない」は、一体なんでしょうか?