健康法は「効くかどうか」ではない

分子栄養学

「すぐれている健康法とは、効く健康法である!」

こう思いがちなんですが、実はそうではないんですよね。

例えば、あなたが通っているカフェは、世界一コーヒーが美味しいカフェですか?

 

きっとそうではないでしょう。

 

店員さんがみんな愛想がいいからとか、気を遣わず長居できるからとか、別のところに理由があるはずです。

逆に、コーヒーへのこだわりは随一だけども堅苦しくて、今にも逃げ出したくなるカフェはリピートしませんよね。

 

つまり、ほんとうに大事なモノというのは、意外と別のところにあるんです。

 

健康法でいえば、より効果の高いものが、最もすぐれている健康法だと思いがちですが、、、

すごく忍耐が必要だったり、多額のお金が必要だったり、なにかとハードルの高いものは続きませんよね。

いくら効果が高い健康法でも、やめた瞬間から効果は日々薄れていきます。

 

あなたが時給2,500円のバイトを見つけたとしましょう。

1日4時間働いても、過酷すぎて3日でやめてしまったら、たった6万円にしかなりません。

かたや、時給900円でのんびり楽しくできるバイトだったらどうでしょう。

1日4時間を20日続ければ7万を超えます。あっという間に総額を追い抜かします。

ここでわかることは、結局長く続けられるモノが最も総収入が高いということ。

 

健康法もコレと同じで、効果は少しずつでも、長く続けられるモノのほうが最終的に大きなものを得るのです。

 

特定の食べ物しか食べられない健康法はいつでも世を賑わせますが、それっていつまで続くんでしょう?

糖質をまったく摂らない方法だとしたら、友達とカフェもレストランも居酒屋も行けません。

それでもわずかな食べられるメニューを探すことはできますが、きっと友達は楽しくないはずです。

こういった社会性を失った代わりに健康になって、その先に幸せはあるでしょうか?

 

ぼくは「大好きな人達との関わり」ほど幸福度を左右するものはないと考えています。

なにひとつ体に不安のない健康体で友達が一人もいないのなら、その逆のほうがマシです。

 

5分だけ脳みそに汗をかいて考えてみてください。

あなたの望むライフスタイルはどんなものでしょうか?

 

健康とは、そのライフスタイルを実現するための手段。

実は、健康そのものには、それほど意味はありません。

 

健康法を選ぶときは、もちろん効果も大切ですが、どれだけ続けられるか推測してみること。

そして、望んでいるライフスタイルを手に入れられるのか、考えてから実践するといいですよ。