基本の食事にもどろう

分子栄養学

難しいことを学ぶと、難しい実践をしなければいけなくなる。

でも、あなたの周りの健やかなひとや、昭和初期生まれのおばあちゃんは、そんな難しいことをやっているだろうか?

というわけで、ここでは栄養をがんばって勉強したのに体調が悪いひと向けに、基本の食事をサラッとまとめてみようと思います。

[1]1日3回の主食

まず抑えておきたいのは、栄養には明確な優先順位があるという点。

山奥で3日間遭難したあなたが、救助されて最初に食べたいものはなんだろう?野菜サラダで元気が出るだろうか?

ヒトは糖質をエネルギーに変えて動く動物なので、まず糖質が必要になる。

食品業界がタンパク質や食物繊維のPRに成功したことで、この順が逆になっているひとが多い。

まず1日3回に分けて主食を摂るだけで慢性症状が良くなるひとが、どれだけ多いことか。

でもそれは、エネルギーが足りていないサインであって、あなたが食いしん坊だからではない。

このへんのカラダの声、わかってあげてください。糖質不足が長引いて甲状腺を悪くしているひと、とても多いですよ。

お茶碗に180gのお米を3回食べられれば立派だけど、そもそもお腹が空いてなかったり、食べると激しく眠くなるひとは、むりしないでくださいね。

 

[2]消化吸収できるぶんのタンパク質

タンパク質もPRに成功している影響で、ムダにたくさん摂らなきゃと思い込んでいるひとが多い。

でも、たとえば6歳の子供が「7つの習慣」という名著を読んだところで、その文章の意味を噛み砕く(=消化)ことはできないし、自分のものにする(=吸収)ことも不可能ですよね。

栄養もそんなかんじです。いくら高栄養でも、受け取り側のキャパ次第。

先ほど、糖質のところで、ムリをしないでといったのはそういう理由です。

そして、タンパク質も同じ。1日体重の1/1000必要だといわれるけど、それも胃腸で消化吸収ができればの話です。代謝できてなくてエラー起こしているひととても多いです。

食事で肉や魚をしっかり食べているのに、血液検査を見ると低タンパクのひと。これこそ消化吸収エラーになっているパターンなので、もっともっと摂取量を減らしてあげてください。

この手のひとは、プロテインを手放して、1日20gくらいのタンパク質を食事から摂って、確実に消化吸収させたほうがいいです。

※血液検査から低タンパクを解析する方法は、公式LINEの特典にあります。
https://line.me/ti/p/%40dwh3624c

 

[3]1日2種類のたっぷりまごやさ

食物繊維や発酵食品。これらもPR成功していますねえ・・。

でも、腸内環境が万全でないのにこれらをたくさん摂って、お腹が張ったり余計便秘になったり、体調を壊しているひと、とても多いです。

優先順位は明確に[1]>[2]>[3]にしてください。そのほうがエラーが少ないです。

・三大栄養素→糖質、タンパク質、脂質
・五大栄養素→糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル
・六大栄養素→糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維

ちゃんと国は示しています。食物繊維は大事だけど、せいぜい6番目だよって。

ぼくの公式LINEで失敗談を募っているんですけども、

「主食をおざなりにして、野菜をいっぱい食べて、体調を悪くしました」

・・というひと、すごく多いです。

なので[1]と[2]にまず注力しつつ、おそるおそる[3]に目を向けてみる。こういうメンタリティが良きです。

体調が悪いうちは「まごやさのうち、どれか2種類をたっぷり食べる」くらいの意識で十分。

海藻ならわかめサラダ、野菜なら野菜炒め、きのこならきのこ汁、というカンジで、その種がメインになっているものを1日2種食べるとよいです。

よほどアレルギーが反応する場合を除いて、安全基準のクオリティやバランスは過度に気をつけないほうが体質改善はうまくいきますよ・・!