かんたん胃酸チェック法

分子栄養学

タンパク質は毎日体重の1/1000は摂りたい超大事な栄養素です。体重60kgなら60gですね。

ところが誰もがすぐに相当量食べられるわけではなく、すぐに下すとか臭いオナラが出てしまう人もいます。

これらの人達に疑われるのは胃酸不足です。つまりタンパク質の消化酵素が足りていない。

この場合、未消化のタンパク質が腸に流れてしまうので、腸の負担を増やしてしまいます。

だから、こういう人はタンパク質量を少しずつ増やすのが望ましい。

 

さて、その胃酸なのですが、血液検査を受けなくてもある程度の量を推測する方法があります。

アメリカではポピュラーなその方法は「ビーツ」を使います。

 

ビーツの色素は強酸性でないと分解されない性質があるのですね。

ゆえに、胃酸が十分に出ていないと色素が尿に出てくるわけです。

 

ビーツを食べて赤色の尿が出れば、胃酸不足である証拠。出なければ胃酸が十分に出ているといえます。

陽性だった場合はタンパク質を大量に消化できないはずなので、いきなり1/1000を摂るのではなく、少しずつ量を増やすのが望ましいでしょう。

なにしろ消化酵素もタンパク質からできていますから、消化が苦手だからといって避けてはいけません。

少しずつタンパク質量を増やすと、消化酵素も増えるため、だんだん消化できるタンパク質量が増えていきます。

 

肉や魚をしっかり食べたくても食べられない人は、ぜひお試しくださいね。

ちなみにクライアントさんにヒアリングしたところ、やはり翌日に胃もたれをする方に限って「ビーツ尿」が出たので、カラダはおもしろいなぁと感じた次第です。