糖質を減らしても増やしても調子悪い人

分子栄養学

糖質を極端に減らすと、副腎疲労の人には良くないです。

副腎疲労の人は、糖質を摂らなかった際に、血糖値を上げる作用のある「コルチゾル」というホルモンが不足しているからです。

コルチゾル不足で血糖値を上げられないとどうなるか。低血糖になります。

低血糖になると、さらに糖質への欲求が強くなったり、不安・焦り・イライラがあらわれます。

めちゃくちゃお腹がすいているときにラーメン屋の列に並んでいるとき、気分が荒れるでしょう。

あのときの気分こそが「低血糖症状」です。

副腎疲労の人は、糖質をとらないと低血糖になるので、適度に糖質をつまむことが必要なのです。

(とはいえ、お菓子やジュースではなく、芋や米などのデンプン類を少量つまむのが望ましい)

 

さぁ、副腎疲労の人は低血糖が起きやすいので、血糖値が落ち込まないように、食事は「パン・麺・ごはん」のオンパレードになりがちです。

おまけに間食に甘いものを食べないとやってられない人も多いです。

こうして糖質過剰摂取になると、今度はカビやリーキーガットの問題が起きます。

カビは糖質が大好きなので、糖質の摂り過ぎで増殖します。

増殖すれば、もっとたくさんのカビが糖質を要求してくるので、余計糖質が食べたくなります。

カビがツタのように腸内に生えると、やがて腸に穴が空きます。これがリーキーガットです。

 

「糖質を食べ過ぎても、減らし過ぎてもダメ」

このように、副腎疲労とカビのはざまで苦しんでいる人はとても多いです。

本人も何から手をつければいいのかわからず困っています。

 

このはざまで苦しむ人の多くにみられるのが、タンパク質不足です。

糖質ばかり食べていると胃酸が不足します。

胃酸が不足するとタンパク質を消化できなくなるので、プロテインで下したりお腹がゴロゴロなったりします。

タンパク質を食べるたびに調子が悪くなるので、タンパク質から足が遠のき、余計糖質中心食になります。

 

胃酸はタンパク質からできているので、胃酸不足の人はそれでもやっぱり少しずつタンパク質を摂らなければいけません。

これが糖質中毒を抜け出す第一歩です。

タンパク質を消化できるようになって、お腹が満たされるようになってくると、糖質への欲求が少しずつ減っていきます。まごやさをたくさん食べても減ります。

つまり、糖質との付き合い方で困っている人は、タンパク質とまごやさでお腹をいっぱいにすることが大事なのです。

副腎疲労、タンパク質、まごやさについては別記事でそれぞれ細かく解説していますので、ぜひ読んでみてくださいね。YouTubeでもしょっちゅう取り上げています。