とくに「0か100か思考」が強いひとがインストールしてほしい考え方です。
・今日食べ過ぎたから、明日から断食しよう
・今の職場はやめたほうがいいかもしれない
・このサプリで悪化したから捨てようかな
こんなふうに極端な着地をしがちなひとは、以下の3点をおさえてください。
[1]たいていのことはグラデーション
中間のことについて考えられず、ものの見方が両極端になってしまう考え方を「0か100か思考」と呼んでいる。「全か無か思考」とも。
「一事が万事」とはよく言ったもので、ひとつの出来事でこの思考が出てくる人は、日常生活のあらゆる場面にこの思考が及んでいることが多い。
裏を返せば、じぶんの「0か100か思考っぷり」に気づくことができれば、日常のいろんな場面で物事を柔軟に考えられることが増えてくる。
これによって、体質改善がうまく前進するようになったり、人間関係がおだやかになって、長期的に生きやすくなる例をたくさん見てきた。
よくよく考えれば、日常生活で起こる出来事の大半はグラデーションでできている。
今日食べ過ぎたからといって、明日いきなり断食しなくても、
・明日は脂質を2/3にする
・明日の朝食を半分にする
・明日の食事を9分目にする
・明日は消化酵素サプリを飲む
・明日も普通に食べて運動する
飲んだサプリで体調が悪化したからといっても、
・サプリを飲む量がまずかった
・サプリを飲む間隔がまずかった
・サプリを飲むタイミングがまずかった
・ストレスが強くて内臓が動いていなかった
・それは悪化と捉えなくてもいい反応だった
などなど、いろんなグラデーションが考えられる。
0と100の間に存在する可能性や選択肢に気づいて、ホッとすることができ、交感神経がゆるんで、内臓が動き出す例は多い。
あのアンミカさんは「白って200色あんねん」と言っている。
ほんとうに200色あるのかは知らないけど、とても大切な考え方だと思う。
[2]極端に考えてしまうワケ
たいていの人は、じぶんに強い極端思考があるのを知りながら、また次の瞬間も極端に物事を捉えてしまう。
理由はカンタン。そのほうが『ラク』だからだ。
中間の可能性や選択肢について十分考えるには、それなりのエネルギーが必要。
ここでいうエネルギーとはATPのこと。ATPは栄養からつくられる。
つまり、
栄養不足
↓
省エネが大事
↓
中間の可能性はスルー
↓
両極端のみスポットライトが当たる
という具合。
このことを言い当てていることわざがちゃんとある。
それが「貧すれば鈍する」というもの。
栄養が不足すると思考も鈍るというワケ。
極端思考は、短期的にはエネルギーの節約になるが、長期的には現実の多様性や複雑性をムシすることになる。これが体質改善の足かせを生む。
ここが体質改善のボトルネックになっている人は多い。
[3]栄養は節約>補充しよう
前項に書いたとおり、体質改善をむずかしくしているのは、
「栄養不足のときに」
「0と100の間にある可能性や選択肢に気付かなければいけない」
という点。
だから体質改善はコーチが伴走したほうが早い。これこそがMUIの存在意義。
プロのスポーツ選手ですら食事やメンタルにコーチをつけているのに、何者でもない一般人が孤独で完遂できるものでは到底ない。
浴槽の底に穴が空いていたら、あなたはどうするだろうか?
減っていく水位に負けないように、より強い勢いで蛇口から水を注ぎ続けるだろうか?
いや、きっと何よりも先に漏れ穴を防ぐはずだ。
体質改善もそれと同じ。盲目的にサプリを増やすよりも、栄養の漏れ穴を防ぐほうがずっと早い。
0と100の間には、12も46も78もある。
物事を柔軟にとらえて、まずは栄養の漏れ穴を塞ぐことに専念してほしい。