グルテンは冤罪なのかもしれない

分子栄養学

グルテンを摂取すると調子が悪くなる。

ぼくもそうだった。主食をごはんにするのとパンにするのでは、明らかに肌の調子が違う。便の様子も変わってくる。どうやら目覚めも違うようだ。

それなりの科学的根拠もちゃんとある。

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グルテンに含まれるグリアジンという成分が主役

グリアジンが腸壁の管理役であるゾヌリンを呼び出す

ゾヌリンのもっている鍵が壊されてしまう

腸壁のトビラが開いて異物が体内へ侵入

カラダの免疫部隊が侵入した異物を「敵」と判断

炎症発生・アレルギー反応・栄養吸収不良など
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※このとき免疫部隊がじぶんを攻撃してしまうのが「セリアック病」で、過剰な炎症が起こってしまうのが「グルテン不耐症」で、腸壁のトビラが開いてしまうのが「リーキーガット症候群」だ。

納得できるメカニズムも確かな体感もあるから、グルテンフリー健康法が一世風靡したのは言うまでもない。ついこないだ行ったスイスやイタリアでも、そのような飲食店はどこも盛況だった。

しかし、ぼくはクライアントにわざわざ「小麦を控えて」と忠告したことがない。それでも肌荒れやアレルギーの悩みはちゃんと解消されていく。

これってすごく不思議だとおもわない?

この謎を解くために、たった2つだけあたらしい単語を学んでほしい。

それが「原因」と「作因」だ。

・原因…その結果が起こるもとになった、そもそもの土台や背景
・作因…その結果が起こるもとになった、具体的で直接的な引き金

わかりやすい例を挙げてみる。

とある住宅で2月に火事が起こった。ストーブの火を消し忘れたらしい。このとき作因は「ストーブの消し忘れ」で、原因は「冬の乾燥した空気」だ。

もうひとつ例を挙げてみる。

Aくんは彼女とのケンカが絶えない。先日も「メシはおまえが作れ」と暴言を吐いて彼女を怒らせてしまった。

このとき作因は「メシを作れと暴言を吐いたこと」だ。原因は「仕事が多忙すぎて余裕がないこと」または「女性を見下していること」かもしれない。

さて、話をグルテンに戻す。

グルテンに含まれるグリアジンが腸壁に穴を開けるのは、症状を引き起こす最終的な引き金となる。つまり「グルテン問題=作因」なんだ。

グルテンを摂取しなければ、たしかに症状の頻度は減るかもしれない。でも「作因」が厄介なのは「原因を潰さない限り、何度も何度も繰り返す」という点。

Aくんの例を思い返してほしい。彼の土台に「女性軽視」という価値観がある限り、いくら「言葉遣いに気をつけて」と注意したところで根本は変わらないはずだ。

じゃあ、グルテン問題の「原因」ってなんだろう?

いろいろ考えられるが、ここでは「グルテンを敵視するきもち」を挙げてみたい。

「グルテンは怖い」
「グルテンは体に悪いと言われた」
「私はグルテンを食べると調子が悪くなる」

こういうきもちでいるとき、カラダはグルテンを敵だと認識して、コルチゾールやアドレナリンを分泌させる。

ここからの流れは以下。

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グルテンへの不安・恐怖・トラウマ的な感情

コルチゾール/アドレナリン分泌増加

腸壁を弱めてリーキーガット発生の準備完了

おそるおそるグルテンを摂取

腸壁のトビラが開いて異物が体内へ侵入

炎症発生・アレルギー反応・栄養吸収不良など

「やっぱりグルテンは敵」という信念の強化
(アドレナリン分泌過多で違う意見に耳を貸さなくなる)
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タイミング的にグルテンのせいにしたくなる気持ちは痛いほどわかる。しかし、コルチゾールには腸壁を弱めてリーキーガットを起こしやすくする作用があることを知ってほしい。

コルチゾールに腸壁を弱らされている限り、ほんのわずかな引き金でたやすく症状はだらしなく出続ける。

ぼくがクライアントに小麦を控えるよう忠告しなくても、ちゃんと症状が解消されていく理由もここにある。

ダダ漏れになっているコルチゾールやアドレナリンを抑えるだけで、クライアントは徐々に食べられなかったものが食べられるようになる。

ぼく自身も、この夏の主食はもっぱら冷麦とうどんだけど、白米を主食にしている場合と比べて体調の違いがマジでわからない。

グルテンの害だけをみるのは視野が狭い。木を見て森を見ず。美味しいものをたくさん食べたいって夢は、ちゃんと捨てないでいいんだよ。

ただの「作因つぶし」がしたい人は、ぼくの発信はみないほうがいい。抽象的だし、遠回りだし、それなりに時間がかかるから。

「グルテンを控えよう!」「甘いものも我慢だ!」で解決するなら、そんな簡単なものはないもんな。笑

でも、ガッツリ「原因」と向き合って、症状のダダ漏れ生活とオサラバしたいならこの講義動画を観てみてね。土台や背景からひっくり返すよ!
https://line.me/ti/p/%40927nscwr
(※55分あるので時間とれない人NG)

「私がやってること、ただの『作因つぶし』だったわ・・・」

そう気づけた人は大チャンス。その発見こそが「原因」と向き合えたとても大きな第一歩だよ!