炎症とは「カラダで起こっているちいさな火事」です。
・鼻炎
・便秘
・下痢
・花粉症
・肌荒れ
こういった症状で悩まれているなら炎症の可能性大なので、ぜひ血液検査を片手にチェックしてみてください。
■CRP
CRPは細菌やウイルスの感染で急上昇するので、病院では急性炎症のものさしになります。
でも、アレルギー症状や腸荒れが起きているときもわずかに反応することがあるので、体質改善においてもなんとなくチラ見しておく項目。
炎症に問題がないときは「0.01以下」などと表記されていることが多いです。0.05を超えてくると炎症を疑います。がんや白血病があると1.00を超えることも。
■白血球
白血球はカラダの警察です。
街に不審者が多いと、警察は増えて有事に備えますね。それと同じで、体内に炎症が起きていると、炎症を起こしている不審者と戦うべく白血球が増えます。
分子栄養学的な理想値は5,000前後。8,000を超えると黄色信号、10,000を超えると赤信号と捉えます。栄養的にいろんなことをやっても、ストレスが変わらないと減らないケースもあります。
■血小板
血小板は「血を止めてくれるヤツ」ですね。
つまり「血小板が多い=どこかが出血をおさえるために血小板が増員している」と捉えます。
分子栄養学的な理想値は20前後。25を超えるとすこし高いなあというカンジ。
■フェリチン
鉄の過不足をあらわす項目として一躍有名のフェリチンですが、炎症でも上がります。
よって、甘いものがやめられなかったり、気分の浮き沈みが激しかったり、鉄不足っぽい症状があるのに理想値付近のときは、炎症を疑います。
女性はフェリチンが50〜70くらいになると、鉄不足症状がおさまってくる印象です。
よって、たとえば「フェリチンは65なのに夜中の菓子パンがやめられないし、ときどき急に泣けてくる」みたいな場合は、炎症で上がっている可能性が高いです。
ちなみに、男性は出産や生理などで鉄が体外に排出する機会がすくないので、フェリチンは100〜200のことが多いです。
■ASTとALT
AST<ALTのとき、たとえば「ASTが15で、ALTが23」みたいなときは、脂肪肝をうたがいます。とくにALTは肝臓にたくさん存在する酵素なのですが、炎症があると、肝臓から血液中に流れ出てくるからです。
脂肪肝は肝臓の炎症なので、これらも炎症有無をしらべる項目の仲間入りなんです。
最近は「お酒を飲んでいないのに脂肪肝」のひとも増えてきました。それについてはYouTubeでメカニズムを解説していますので、またご覧ください。
こんなかんじで、炎症はいろんな項目から推測することができます。
炎症があるとビタミンやミネラルなど栄養素の吸収が軒並み悪くなるので、貪欲すぎるサプリの摂取を抑えて、まず消火作業に専念するのが良きです。
公式LINEでは特典で「血液検査でわかる栄養解析チェックシート」をお渡ししているので、ご興味あるひとはぜひ遊びにきてください。