腸活よりも大切な胃の話

分子栄養学

食べ物の通り道は「胃→腸」なので、腸活以前にちゃんと胃で消化できているほうが大事では?と思っている派です。

腸活よりも、胃での〝消活〟にシフトしたほうが体調良くなるひと、結構いると思いますよ。

・腸もみやってる
・乳酸菌サプリ摂ってる
・食物繊維や発酵食品食べてる

これらを実践しても体調良くなっていないひと、最後までお付き合いください。

[1]胃のはたらき

胃はタンパク質を消化するための臓器。

だから、胃がはたらいていないと、タンパク質の消化不良を起こし、低タンパクになりがちです。

でも、それだけでなく、慢性症状を抱えがちなひとが見落としている、大事なはたらきがあるんですね。

それが「殺菌作用」です。

胃から分泌される胃酸は、酸性がものすごく強いので、食べ物に含まれる細菌や病原菌を殺菌してくれる作用があるんですが、、

それができていないせいで、殺菌できていない食物が腸に流れ込んでしまい、腸でリーキーガットやSIBOなどを引き起こしているパターン、とても多いです。

だから「腸が荒れている=腸が原因」とは限らない。その上流にいる胃にも目を向けてやらなければいけません。
(※血液検査の見方はあとで解説します)

 

[2]胃をはたらかせるには

胃のはたらきをよくするには、下の点に配慮してください。

・よく噛む(胃の負担軽減)
・胃粘膜を丈夫にする(タンパク質、ビタミンA、亜鉛)
・酸性を保つ(酢を使った料理など)
・リラックスする(完璧主義、不安感、睡眠不足などの軽減)
・ミトコンドリアを元気にする(VB,Mg,VC,鉄など)

大切なのは、単に胃の働きを改善するものを〝プラス〟するだけでなく、胃のはたらきを落としているものを〝マイナス〟すること。

家計の改善と同じで、いくら収入が増えても、浪費グセが直らなければ改善しないですよね。

じぶんのどんな思考や行動や習慣が胃にダメージを与えているのか、推測してあげてください。

心苦しいという意味の慣用句「胃が痛い」からもわかるように、胃はストレスと直結しています。

 

[3]注意点

萎縮性胃炎やピロリ菌感染が疑われる場合は、医師の力を借りねばならないので、上記の実践をする前にこれらの可能性は取り除いておきたいところ。

ここでは血液検査の胃関連項目について載せておきます。

・ペプシノゲン1→胃酸量を反映。70以上あるとよい。50以下だと不足の可能性。
・PG1/PG2→3以下で萎縮性胃炎の可能性。
・クロール(Cl)→胃酸の材料。理想値は108。

また、ストレスの強さは中性脂肪や尿酸、低タンパクの有無はASTやALTからわかります。

これらの解析方法は公式LINEの登録特典でお渡ししていますので、ご参考にされてください。
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