コレステロールは低いとヤバい

分子栄養学

コレステロールって悪者扱いされてるんですが、めっちゃ必要です。

上記の通り、5つのものをつくるための材料になるので、裏を返せば、コレステロールが足りないとこれらのものが全部不足するんですね。

だから、たとえば「揚げ物ニガテだし、全身かゆいし、最近性欲ないんです・・・。」みたいな人は、病院に行ったら胃腸科や皮膚科をたらい回しにされそうですが、原因はシンプルに「コレステロール不足」なんですね。

症状の数だけ薬をもらってマジメに飲んでも、症状は少しもよくならないでしょう。

 

卵をたくさん食べたら解決?

「じゃあ、卵をたくさん食べればいいんじゃね?」

と思われがちなコレステロールですが、実はコレステロールって、8割が肝臓でつくられます。2割が食物由来です。そして、この総量はは厳密にコントロールされています。

だから、食事からコレステロールをたくさん摂っても、そのぶん肝臓が生産量を減らすだけです。あまり意味がありません。卵をたくさん食べるとコレステロール過多になるというのは迷信です。

先進国で、とくに女性にコレステロール降下剤を出すのは日本だけといわれています。

日本って、日本人が思っているよりずっと、健康後進国なんです。

 

血液検査をみてみよう

総コレステロールの分子栄養学的基準値は「220」です。

お酒で高くなっているのはまた別の問題として、ぼくが見ている限り「160〜180」くらいの人が多いです。これはコレステロール不足です。

こういう人は、上記のコレステロール不足症状が出ていることが多いです。

コレステロールは糖質・脂質・タンパク質から作られるので、この3つをちゃんと摂取して、「消化→吸収」のステップを踏ませれば徐々につくられてきます。

コレステロール不足の人は、どれかが摂れていないか、摂れていても消化か吸収でつまづいています。

つまり、コレステロールが正常ということは、体内の歯車はおおむね良いカンジに回っていることになりますね!