アドレナリン人間の処方箋

目的

ぼくが勝手に「アドレナリン人間」と呼んでいる方の特徴は、例えば以下です。

3つ当てはまったら、今日のコラムはなかなか有益かもしれません。

・「何もしない」ができない
・病弱タイプから憧れられる
・予定を詰め込んで全部小走り移動
・がんばればいいだけなら逆にラク
・だいたいの他人がのろまに見える
・規律の多い健康法ほどやる気アップ
・締め切り直前になると逆に燃えてくる
・美容院で初めて肩こりに気付かされる
・突然の高熱(本人曰く「原因不明の」)

こういうタイプが体質改善を始めると、つねにほしがるものが2つあります。

それが「宿題」と「変化」です。

制限や忍耐をともなうストイックな宿題を与えるとよろこび、目に見える変化があらわれると歓喜の舞を踊り始めるのがこのタイプ。

裏返すと、ゆるんでもらうために宿題を没収するとすぐ不安になるし、目に見える変化を感じられないと発狂するので、このあたりのケアをうまくやるのがぼくの腕の見せ所になります。

さて、ぼくのYouTubeでは、動画を見て「私もゆるみたいです!」というコメントが多く寄せられますが、たぶんみんな「でも、どうやって?」と思っているのではないかなあと。

よって今回は、アドレナリン型の自覚があるけども、具体的に何すればいいか迷子の人たちに向けて、たいせつな心構えを書き留めておきます。

 

■「気持ち悪さ」をたくさん感じる

アドレナリン型にとっては、予定に空白があることや、前進している感覚が得られないことは、とても気持ち悪いことだ。でも、この気持ち悪さに耐えられなくて〝埋めてしまう〟ことが、止まらないアドレナリンの元凶なんだ。

これまでの「じぶんの身を削って、成果を得る」という戦術で、あなたの身は文字通りゴリゴリに削られた。あなたの信じてきたやり方で、あなたのほしいものは得られなかった。うまくいかない政策は、転換しなければならない。そうでなければ、細胞から不満が出る。当然だ。

寝るのは甘えじゃない。がんばらないのは甘えじゃない。あなたにとって、寝ないのは甘えだ。がんばるのは甘えだ。あなたにとって頑張ることは安易だが、その頑張りこそがアドレナリン型を正当化するための言い訳だと知ってほしい。

そこで切り上げることの気持ち悪さ、何もしないときの心地悪さ、立ち止まっているときのソワソワ感を、もっと味わってほしいとおもう。それこそが、あなたが死ぬほど知りたかった〝自律神経を調整するツボ〟なんだ。

 

■「ともだち」を配置する

ここでいう「ともだち」は、あなたが思う現実とほんとうの現実のズレを教えてくれる人。

それは親友でもいいし、家族でもいいし、ぼくでもいいし、もっと別の先生でもいい。

人間はとかく、じぶんのことがわからない。

優秀なスポーツ選手にはコーチがいる。一流企業にも第三者機関がついている。それほど「ともだち」に見張っておいてもらうことは大事なんだ。なぜ、何者でもない不調のあなたが、自力で体調を好転させられるのか?

「なんでそんなに焦ってるの?」

「冷静に考えたら大丈夫じゃない?」

「いっしょに乗り越えようよ」

「あなたはひとりじゃないよ」

そう言ってくれる人が、この地球上でたった一人いるだけで、アドレナリンの過剰分泌は止まる。過去のクライアントの見渡しても、そういう人が周囲にいるひとは予後が良い。「ともだち」の効能はあまりにも過小評価されている。

「あの一言に救われた」

「会ったらなんかホッとした」

「今日は話せてスッキリした」

そういう経験があるひとは、ともだちの効能を体感したことがあるひとだよ。一度体感できたものは、再現性が高い。体調のわるいときは、思い切って甘えればいい。お返しは元気になってから盛大にやってやろう。

 

■言葉はいつでも捉え直せばいい

アドレナリン人間は例外なく頑張り屋だ。

頑張り屋さんにとって、休むことは悪いことだし、がんばらないことはサボることだし、逃げることは一生の恥。

でもね、言葉なんて、いつでも捉え直せるんだ。捉え直せば、あなたの中で前提が変わる。前提が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、体質が変わる。

休むことは悪いことじゃない。充電だよ。スマホだって充電しなければ役立たずだし、車だって定期的に車検が必要だ。どうしてあなただけが休まず動き続けられるのか。

「いや、でも、この仕事好きでやってるんで!」と思う気持ちはわかる。でも、それほど好きならば、定期的に充電したほうが、より末長く続けられるんじゃない?

逃げることを恥だと思う気持ちもよくわかる。でも、ピーチ姫を助けるために全力疾走しているマリオは、踏んでも倒せない敵から逃げまくってるけど、だれも逃げ腰だと思っていないよね?

あなたの目的を叶えるためには、その手段しかないのだろうか?

ほかの効率的なルートがあるなら、それは逃げじゃなくて方向転換だよ。そう、逃げることはあなたの大好きな〝効率化〟なんだ。決して恥なんかじゃない。今のぼくだって、13回転職した末の姿だ。

ぼくよりも逃げた経験がない人間に、逃げを語る資格はねえ!

とまあ、こんなかんじ。

サッサと〝ゆるみ〟を手に入れて、趣味や仕事にこそアドレナリンを出していこうね〜〜

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