ヒトはタンパク質の塊である

分子栄養学

タンパク質は英語で「protein(プロテイン)」といいますが、この語源はギリシャ語です。

ギリシャ語の「proteios(プロテイオス)」は、日本語で「最も大切なもの」という意味。

つまりタンパク質はあらゆる栄養素で一番大切であることをあらわしています。

以下、タンパク質を材料としているものです。

  • 筋肉
  • 臓器
  • 皮膚
  • 酵素
  • 胃酸
  • ホルモン
  • RNA
  • DNA
  • 血管
  • 血液
  • リンパ液
  • 膵液
  • 胆汁
  • 卵子
  • 精子
  • 細胞膜
  • 炎症物質
  • 抗炎症物質
  • 酸化物質
  • 抗酸化物質
  • 神経伝達物質

思ったよりも多くのものがタンパク質からできていることがおわかりでしょう。

たとえるならば、住居でいえば建築資材、車でいえばボディのようなものです。

 

「糖質過剰」「脂質過剰」というフレーズは耳にしますが、「タンパク質過剰」は聞いたことがありません。

タンパク質はとても入れ替わりが激しい栄養素なので、カラダは常に新たなタンパク質を欲しています。

筋肉に含まれるタンパク質は、180日で約半分が入れ替わってしまうほどなんです。

 

肉を食べるとお腹がもたれるという人は、消化酵素が足りていません。

ところが消化酵素もまた、タンパク質からできているんですよね。

それを証拠に、少量ずつ肉を食べていれば、少しずつ多くの量が食べられるようになってきます。

これは体内にタンパク質が行き渡り、消化酵素がつくられてきた証拠なんですよ。