ぼくが提唱する体質改善10大原則のひとつめが「自分にやさしく」なんですね。
YouTubeでもクライアントさんにも年間8億回伝えているんだけど、なかなかむずかしいといわれることが多い。まあ、たしかにわかりにくい部分はあるよね。
たとえば、甘いものを食べてしまった。まず、別にそもそも食べればいいじゃんと思うんだけど、量や頻度が度を越してくると、不安感や罪悪感が強くなってくる。
でも、度を超えた甘いもの欲には必ず背景がある。副腎疲労とか低血糖とかね。その背景をかんがえれば、ヒトは危機を乗り越えるために甘いものを欲する。だから仕方ない部分が大きい。
この場面において「自分にやさしく」とは、危機を乗り越えるためにやってることなんだねとカラダ側の事情を理解してあげることだ。そうすることで、じぶんの意志が弱いせいじゃなかったんだと思い直すことができて、交感神経の緊張がすこしゆるむ。
そして、低血糖や副腎疲労が改善されてこれば、無事甘いもの欲も引いていく。わざわざ我慢や制限をじぶんに課さなくてもだ。
それでも甘いものを食べたときの罪悪感が止まらない方から、あるとき質問が飛んできた。
「自分に〝やさしくする〟と〝甘やかす〟の違いがわかりません・・!」
すごい、めちゃくちゃいい質問!思わず膝を打った。これだけでセミナー1本やれちゃいそう。やらないけど。そして、たしかにこの違いは分かりにくかったなと反省した。
それに対する、ぼくの解釈はこうだ。
ぼくは「健康の3段階ピラミッド」というものを提唱している。

1段目は「応急処置」の段階。
ぎっくり腰やインフルエンザで倒れていて、医療機関で緊急的な処置が最優先され、じぶんでは〝安静〟くらいしかできることがない段階を指す。ここの専門家はおもに医者だ。
このときは、食物繊維や発酵食品をがんばって食べてる場合じゃないよな。こちらとしても「お大事に」くらいしかかけられる言葉がない。
2段目は「体質改善」の段階。
思考のクセを見直したり、不足している栄養素を補給しながら、慢性症状を改善していく段階を指す。ぼくはここの専門家だ。読者さんの現在地はおそらくここだろう。
3段目は「自己実現」の段階。
健康の枠を飛び出して、理想の体型を目指したり、美容に軸足を移した段階を指す。ジムのトレーナーとかネイリストさんが専門家になるのかな。個々の趣味を謳歌して、人生を豊かにしていく段階。
つまり、この3段階を、下から(=1段目から)順に積み上げていく必要があるってこと。
さて、前置きが長くなりました。
自分に〝やさしくする〟と〝甘やかす〟の違いについて。
違いは明確です。
・自分にやさしくする→1,2段目のことば
・自分に甘やかす→3段目のことば
これだけです。
副腎疲労や低血糖が背景にあって、甘いもの欲が止まらない。これはですね、ちょっとわかりやすくするために言えば〝ビョーキ〟なのですから、そんな自分に対して〝甘やかす〟などという語彙は、そもそも存在しない。
親が普段から子供にゲームばかりやらせていたら、それは子供を甘やかしているのかもしれない。でも、子供が風邪で学校を休んでいるときに、まあ今日くらいゲームを許してやろうというのは、子供にやさしくしている。あの感覚に近いですね。
だから、体質改善の段階にいるときは、ともかく自分にやさしく接したらいい。だけど、慢性症状がすっかり良くなって、自己実現の段階に移行した。そこで、理想のプロポーションを目指すと誓ったのに、運動をサボったり甘いものを食べていたら、それは甘やかしだ!もっと厳しくやれ!
そういうふうに使い分けて、今なお慢性症状に悩んでおられる方が、自分にやさしく接するようになったら早く治るのにな〜という話でした!

