巷で話題の四毒抜き。あなたは賛成派?反対派?
四毒というのは、小麦・砂糖・乳製品・植物油の4つのこと。
これらを避ける「四毒抜き」という健康法がある。無名のぼくを知っているほどの人なら、きっとみんな知っている違いない。
ぼくの書籍まで買ってくれた人は、ぼくのことを「四毒抜き反対派」だと思っているかもしれない。
でも、実際のところはそういうわけでもなかったりする。
今回は、そんなぼくの考えを掘り下げて伝えていきたい。
ぼくが提唱している〝体質改善10大原則〟のひとつに「方法より目的が大事」がある。
糖質制限、グルテンフリー、ファスティング。そして四毒抜き。
巷で話題の健康法はほとんど無限に存在する。ネット上で体験談を探せば、それぞれに劇的改善したという事例があり、じぶんと同じ症状で悩んでる人にとってはやってみたいと思わせるものばかりだ。
でも、手段を選ぶ前に、決めなきゃいけないことがある。
「自分は、症状が治ったら、どんな人生にしたいんだっけ・・?」
ここを飛ばして手段に飛びつくと、まあまあ苦しいことになる。
食事にはこだわりがない。口に入ればなんでもいい。友達や家族とのつながりもそれほど要らない。
そういうビジョンがあるなら、四毒抜きはピッタリ合うかもしれない。食卓の選択肢が減るので、ほんとうにやりたい趣味や仕事に集中できる。大賛成。
逆に、グルメを楽しみたい人が四毒抜きをやると、だんだん苦しくなりやすい。
もしかしたら、すぐに症状が改善するかもしれない。でも、食べられるものが限られているので、外食が難しくなる。友達と食事をするのも憂鬱になる。旅行先で食べたいものも食べられない。
食べずに症状を抑えるか、食べて再発するか、選択肢が2つに1つしかなくなってしまう。
これは目的と手段がぶつかっている状態だ。アクセルとブレーキを両方踏んでいる。実際にそういう人は、ぼくのクライアントに多い。
以前、こんな人がいた。甘いものを徹底的に排除して、長年がんばってきた女性。それなのに、症状さえ良くならなくて、ぼくのサポートを受けることになった。
カウンセリングの最中は、10年以上コンビニへ行ってないことに誇らしげだったが、そのあと「実はチョコレートが好きだった」とメールが届いた。ぼくはチャンスだと思った。
チョコレートを食べてみることは、当然ながらものすごく抵抗があったらしい。実際に食べたらアトピーが一時的に再発した。それでも少しずつ敵視をゆるめていった。
すると、まず本人の表情が柔らかくなった。ここからは本人から聞いた話だが、家庭の雰囲気がおだやかになって、なんと飼い犬のアレルギーまで治ったと教えてくれた。
たぶん、彼女のカラダは四毒抜きを続ける間、ずっと交感神経優位だったんだと思う。「これを食べたら悪くなる」といちいち警戒しながら生きるのは、想像以上にエネルギーを消費する。
べつに四毒抜きが悪かったんじゃない。要は、彼女の目的(=おだやかな家庭の維持)と、手段(=四毒抜き)が、合っていなかっただけだ。
結局のところ、自分の人生にとって必要なものは何か。これを知らず軽はずみに健康法を採用すると、あとあと苦しい。
症状に苦しんでいるときは、未来のことなんて考えられず、とりあえずラクになりたいという気持ちはものすごくわかる。
でも、ふと立ち止まり、いまの取り組みを続けた先で何が待っているのか、すこしだけ考える時間があってもいいのかもしれない。
ぼくは旅と食で人生を埋め尽くしたいから、ラーメンもケーキもチーズも、すべて美味しく楽しんでいる。
あなたが生涯グルメを楽しみたいなら、食べられるものを狭くする守りの健康法よりも、食べられるものを増やしていく攻めの健康法がいい。
ぼくが伝えている栄養の知識も、メンタルの知識も、最終的には「食べられるものを広くする」ことを前提としている。
この前提があなたの未来と合致するなら、これからもぜひ頼りにしてほしい。

