Q.中性脂肪や血圧が低い

分子栄養学

Q.
中性脂肪とコレステロールと血圧が全部低すぎて、上げたいです!!

何から始めればいいでしょうか?

A.
大切なのは、それらの数値が低いことは「結果」だという点です。

結果には原因が存在します。よって原因を探らなければいけません。

学生時代の定期テストを思い浮かべてみてください。

国語と数学と英語の点数がすべて低いから、全体的に底上げしたい。そのときなにを考えるでしょう?

おそらく、まずはすべての点数が低い背景を考えるはずです。

例えば、部活が忙しすぎて物理的な勉強時間が不足しているかもしれない。

授業中がタイクツなので、授業を聞いていないのかもしれない。

このあたりの背景を探っていくでしょう。

そして、複数の背景のうち「これならどうにかできそうだぞ」と思うモノに注力していくはずです。

これと同じことをやる必要があります。

中性脂肪、コレステロール、血圧。

これらすべてに共通する背景はすこし難しいんですけども、いくつか推測することができます。

まず、血圧が低いのは、生まれつきの要素もあるかもしれないので、少し横に置いておきます。

次に中性脂肪をかんがえます。

中性脂肪が低すぎるというのはどれくらいなんでしょうね。分子栄養学的には基準値は100なので、30〜50くらいですかね。

だと仮定すると、中性脂肪が低いときに考えられる原因は3つあります。

A)
糖質制限をしている場合。

断食をしているとか、糖質を極端に摂っていない場合は中性脂肪が低く出ます。

その場合は長期的に見ると糖質は摂れるカラダになったほうがいいでしょう。

B)
低血糖がある場合。血糖値を上げる作用のあるアドレナリンが出るため。

アドレナリンは中性脂肪を分解する働きがあるので、つねにアドレナリンが出ていると中性脂肪値は低く出ます。

C)
慢性的なストレスが強い場合。慢性的にアドレナリンが出るため。

ちなみにここでいうストレスとは、表面的なイライラのことではなくて、ぼくがよくYouTubeで言っている思考のクセのことです。

不安感が強い、完璧主義すぎる、がんばり屋さんである、そういうやつですね。

次にコレステロール。

ここでは、そもそもコレステロールの材料を考えてみるといいです。

コレステロールは三大栄養素から作られます。糖質、脂質、タンパク質ですね。

なので、極端に不足しているものがあると、コレステロールは低く出ます。

一般的に、中性脂肪↓血圧↓だと副腎疲労や甲状腺機能低下の線も疑います。

ここまでお伝えした背景のうち、当てはまる要素があるものに目を向けるのがよいです。

Cさん、ご質問ありがとうございました。