Q.更年期でお酒に弱くなった

分子栄養学

Q.
早速質問させて下さい。

40代後半女性ですが、様々な更年期症状が出始めた頃から、すっかりお酒に弱くなりました。

ビール一本程でも二日酔いです。

また、低血糖の症状もあり、補食で対応しています。

肝機能の数値は、筋トレもしているせいか、AST35、ALT30と少し高めではありますが、γ-GTPが10で低いのが気になっています。

先生のYouTube動画を参考に、ハイチオールCを飲み始め、肌の調子は少し良くなりました。

飲み続ける事により、γ-GTPの数値が上がり、またアルコールが飲めるようになる事はあるのでしょうか?

また、更年期とアルコールの関係について何か情報があれば…と思い、質問させて頂きました。

今後のYouTube動画も引き続き楽しみにしています♪

A.
ご質問ありがとうございます。

更年期が出てから、すっかりお酒に弱くなったとのこと。γ-GTPの10はすこし低いですね。

実にいろんな要素が絡んでいるので、優先順位がわからなくて混乱されているのかもしれません。

こういうCさんのような人こそ、ぼくがYouTubeでお伝えしている優先順位をやってもらうといいです。

ぼくがYouTubeでお伝えしている優先順位というのは、C>P>Oという優先順位でしたよね。

C:糖質
P:タンパク質
O:それ以外(ビタミン、ミネラル、発酵食品、食物繊維など)

そもそも、Cさんのお悩みの根源はATP不足です。

ATPというのは、すべての生命活動に必要なエネルギー源であり、車でいうところのガソリンです。

さて、女性の更年期というのは、カラダにとって乗り越えるべき大きな壁です。

これを乗り越えるために、たくさんのATPが必要になるわけです。

そちらにATPを取られて、アルコール代謝分のATPが不足していると考えるのが自然です。

なので、素直にATPを充足させていくことが大事だとおもいます。

難しいことを考える前に、まずは糖質を摂れるようになることと、タンパク質を摂れるようになることが大事です。

Cさんの文章を読んでいくと、低血糖の症状がありますね。

まさにこの優先順位の1番上、糖質の問題が横たわっていると。

なので、難しいことを考えずに、まずは低血糖体質を脱出することだけを考えるのがよいです。

「補食で対応している」とのことなので、もしかしたら、補食は摂っているんだけども、1日3回の食事では十分に摂っていないかもしれません。

なので、まずは1日3回の主食もしっかり摂れているかチェックです。

目安で言うと、ご飯でいうと、白米お茶碗1杯180gです。

この180gが1日3回の食事で摂れていなければ、食事>補食です。

そのほうが低血糖体質が良くなりやすい。

ただ、これをもしずっとやっていなかったら、いきなり180gを1回あたり摂るのはキツイはずです。

1日1000歩ぐらいしか歩かない人が、いきなり1万歩も歩けと言われたら、次の日に膝が痛くなったり、ひどい筋肉痛になったりするじゃないですか。

それと一緒です。

なので、180gくらい1回あたり摂れると、それが正常だよと言っているだけで、いきなり今日からその量を摂れということではないです。

現時点で摂っていないのであれば、そこがすごい伸びしろポイントですので、時間をかけて、摂れるようになるといいですね。

これは、白米180g相当の糖質量を1回の食事で摂りましょうということなので、パンでもいいし、麺でもいいです。

パンとか麺の糖質量を調べていただいて、白米180g相当の糖質量を1回の食事で摂り、それが計3回摂れているか、まずチェックですね。

それが摂れていたら、それプラス補食で対応というのはありです。

1日3回の食事で、その量が摂れていないならば、摂れるようになるだけで低血糖は軽くなります。

なので、1番最初の糖質の問題だけでも、やれることはたくさんあるんじゃないかなと思います。

ATPのもともとの材料は糖質ですから。

この糖質の問題が解決するだけでも、お酒が飲める可能性は上がりますし、更年期もラクになるはずです。

次にタンパク質の問題なんですけども、γ-GTPが10だと。これはすこし低いです。

γ-GTPは酵素なので、材料はタンパク質です。よってγ-GTP不足=低タンパクです。

というわけで、ぼくのチャンネルの低タンパク関連の動画を見てみてください。

C>P>Oの優先順位が大事だと言いましたが、Cさんのは、CもPも伸びしろあります。

なので、この2つだけでも取り組むだけで結構良くなっちゃうんじゃないかなと。

ただ、実際にはいろんな要素が重なってくると思います。

いきなり糖質を摂ろうとしてもなかなか摂れなかったりとか、タンパク質も消化できなかったりとか。

このへんが絡み合って、自分では難しいとお感じになったら、またプログラム参加をご検討ください。

ご質問ありがとうございました。