乳製品で注意すべき3点はここ

分子栄養学

慢性症状があって乳製品が大好きなら、ここだけ注意するといいです。

・和菓子より「洋菓子派」
・カフェなら「カフェオレ」
・パスタなら「カルボナーラ」

ぼくもこういうの大好きなので、不安なく食べるためにこそ、次の3点だけ知っておいてください。

❶MgとCaのバランス

この2つは筋肉の張りを調整しています。

Mg→筋肉をゆるませる
Ca→筋肉を緊張させる

なので、MgとCaの摂取バランスがわるいと、筋肉に影響が出やすくなります。

乳製品はMgとCaのバランスがかなりよろしくありません。

牛乳は1:10

プロセスチーズは1:33

というカンジで、Mgに対してCa過多です。

だから、普通に食事からMgを摂っていても、乳製品から圧倒的にCaを摂っていると、Mg不足になります。

Mgの作用は「筋肉をゆるませる」なので、不足すると筋肉が緊張します。

これによって起こりやすいのが、

・偏頭痛
・生理痛
・足のつり
・目のピクピク
・超慢性の肩こり

これらの症状です。

だから、乳製品が大好きで上記症状があるひとは、乳製品を控えめにするか、Mgサプリを増量するとバランスがよくなります。

❷カゼイン

カゼインとは、乳製品に含まれる腸に炎症を起こしやすい性質をもつタンパク質です。

摂取した直後ではなく、数日経ってからアレルギー症状が現れることもあるので、乳製品の影響だと気づいていないケースもあります。

鼻炎や肌荒れなどのアレルギー症状が、カゼイン摂取によって起こっているかどうかは、試しに乳製品を2週間ほど減らしてみるといいです。

ただ、腸内環境が改善してくると、症状が出ずに食べられるキャパが増えることも多いので、あまり悲観的にならないでくださいね。グルメを楽しむためにこそ、じぶんのカラダを実験台にしてみましょう。

 

❸乳糖

日本人は、乳糖を分解できる酵素をもっている人が少ないといわれています。

乳製品を摂取すると高確率で下すというひとは、まさに乳糖を分解できない「乳糖不耐症」があるかもしれません。

ただこれ、ゆっくり咀嚼して食べたり、一回量を減らすことでも症状が変化することもあるので、下しやすいひとも食べ方を工夫してみる価値アリです。

ヨーグルトの汁部分(=乳清)を原料にしたホエイプロテインの中には、WPCとWPIがありますね。

乳糖を100%ではないが大幅カットしたものが「WPI」なので、どちらも試して下しやすさに差を感じれば、現時点で乳糖を分解する力が弱いかもなあと判断してみてください。

というわけで、乳製品が大好きなひとは、大好きだからこそ、❶〜❸の基礎知識を頭に入れた上でグルメを楽しんでくださいね。