体質改善において、野菜よりも食物繊維よりも大切なものがあります。
それは「優先順位」です。
たとえば、家計の節約をしたいと思ったとき。
隣町のスーパーへ30円安いキャベツを買いに行ったり、ATM手数料をかけないようにすることも大事ですが、いらない保険をたった1つ解約するほうが、大きな節約になりますよね。
体質改善も、こんなかんじで、大きな成果をあげるために優先度がものすごく大切です。
食材の優先度は?
YouTubeではいつも「C>P>O」の優先順位が大切というお話をしています。
Cは糖質。ここでは主食のことを指します。Pはタンパク質。Oはそれ以外(=Other)です。
Oには、ビタミンやミネラルや食物繊維のことを指します。この順が大切なんですね。
ぼくのもとに来られる人たちは、みなさんとても勉強熱心です。
「野菜や食物繊維や発酵食品を毎日たくさん摂っています!」というかたばかり。
それで調子が良いならいいのですが、それなのに不調が改善しないというケースがとても多いんですね。これは一体どういうことなのでしょう。
そもそも、腸内環境が良くないと、食物繊維や発酵食品はプラスにはたらきません。
お腹が張ったり、下したり、逆に便秘になったりします。これらがプラスにはたらくためには、最低限の腸内環境が整っていることが前提になります。
じゃあ、ビタミンやミネラルはどうでしょう。
ビタミンやミネラルは、摂取すればすぐに効くわけではありません。タンパク質でできた輸送トラックに乗って、必要な細胞まで運ばれます。
つまりビタミンやミネラルを効かせるには、低タンパクを解消しておかなければなりません。これが「P<O」の理由。
じゃあ、タンパク質摂ってさえいればいいのか。
そうではありません。
摂取したタンパク質が輸送トラックに変身するまでに(=代謝されるまでに)は、たくさんのエネルギーが必要です。このエネルギーは主に糖質からつくられます。だから「C<P<O」が大事なのです。
まずは1日3回の主食から
野菜を意識しすぎると、主食やタンパク質がおろそかになります。
野菜をたくさん食べると、満足感らしきものが得られて、主食をとらなくても平気になるから痩せるという人もいますね。
でも、糖質を摂らないでいると、糖質を代謝する能力が落ちます。
すると、より少ない糖質で代謝エラーが起こります。
ごはんを食べると、すぐに眠くなったり、だるくなったり、血糖値が乱れたり、すぐに太ったりするのは、糖代謝力低下サインです。
こうなると、ますます糖質から遠ざかるようになって、糖代謝力が落ちていく悪循環に・・。
ホラ、運動から遠ざかると、より少ない運動で筋肉痛になりますよね?
でも、筋肉痛を引き起こしたからといって、だれも「運動がカラダに悪い」とは言いません。
それと同じで、糖代謝エラーは、糖質のせいではありません。糖代謝力の低下のせいなんです。
だから、まずは1日3回の主食をしっかり摂ってください。
これだけで便秘や肌荒れや倦怠感が良くなる人はたくさんいます。野菜はみなさんが思った以上に後回しでいい。とくに朝や夜に主食を抜いている方は伸びしろたっぷりですよ!