万人に効く食材は存在しない

分子栄養学

こんにちは。中村です。

ぼくは常々「万人に悪い食べ物はあっても、万人に良い食べ物はない」といっています。

たとえば化学物質から作り出した発がん性のある添加物などは、万人にとって悪い食べ物ですよね。

がんが起こる人と起こらない人に分かれるでしょうが、摂らないに越したことはありません。

 

それに引き換え、万人に効く食べ物は存在しないというのが、ぼくの論です。

たとえば日本人が神格化している味噌や納豆。

これら発酵食品は、腸内の善玉菌を増やすうんぬんかんぬん、とにかく否定する人はいません。

ところが小腸内細菌増殖症、これをSIBOといいますが、これが起こっている人に発酵食品はNGです。

もちろん全員ではありませんが、多くの方が食べた直後のお腹の張りを訴えます。

 

また、玄米なども、白米に比べて健康的だといわれますよね。

しかし玄米の繊維は結構強いので、現時点で腸内環境が悪い人には、適さない場合が多いです。

むろん、腸内環境が良くなれば、元どおり玄米を問題なく処理できる体になります。

 

要するに、万人にとって良い食べ物は存在しておらず、個々によっても違うし、同じ個人でもタイミングによって違う、という事実を知っておかなければいけません。

なぜ知っておくべきか。そうでないとテレビやネットの情報に死ぬまで流され続けるかです。

今のあなたにとって最適な食材はAでも、来週はBのほうがいいかもしれません。

結局のところ、答えはネットやテレビにはなく、自分の中にあるのです。