「歯ぎしり治りました。」

分子栄養学

先日、ツイッターで嬉しいお便りをいただきました。

なんと、お子様の歯ぎしりがなくなり、寝つきがなくなったとのこと!

 

歯ぎしりの原因は夜間低血糖

youtubeも見てフォローさせていただきました。
有用情報を惜しげなくまとめて公開してくださり感謝感謝です。
私はまだ自己流でしばらくは体質改善を目指してますが、参考になることたいへん多いです。
自分が食に気を付けるようになり、子供の食事も当然少しですけど変わったのですが、そしたら寝つきがよく、歯ぎしりが止まったんです!
「こんなメカニズムがあったのか!」とYouTube見て感心しています!
いつもありがとうございます。

「歯ぎしりはストレスが原因」

というフレーズはみなさん聞いたことあるでしょうが、具体的にストレスがあるとなぜ歯ぎしりが起こるのか、知ってる人はほとんどいないと思います。

一言にまとめると、ストレスによる夜間低血糖が原因です。

 

ストレスがあると、副腎は大きなダメージを受けます。

副腎といわれてもピンとこないでしょう。

副腎とは、おしっこをつくる腎臓の上に乗っかっている小さな臓器です。

 

副腎はコルチゾルという抗ストレスホルモンをつくっています。

つまり、ストレスに対抗するホルモンですね。

ストレスにさらされている間は、ずっとコルチゾルが必要になります。

 

だから、ストレスにさらされ続けると、やがて副腎は疲れます。

そうすると、コルチゾルの分泌量が減ってしまいます。

そうすると、ストレスがだんだん優勢になり、うつ病のような症状が起こります。

この段階のとき、多くの人はコーヒーやアルコールで体にムチを打っています。

 

コルチゾルは、ストレスに対抗するために、いろんな場面で活躍しています。

たとえば、夜中に血糖値をキープする仕事も担当しています。

 

血糖値というのは、血液に含まれる糖(グルコース)の量をあらわした数値ですね。

空腹時は90。140だと糖尿病予備軍。70以下だと低血糖です。

 

起きている間は、食べ物を食べさえすれば、血糖値をキープできますね。

じゃあ、8時間とか10時間とか寝ている間、どうやってキープしているんでしょう?

なんで糖を補給できないのに、血糖値が下がり過ぎないのでしょうか?

 

ここでコルチゾルの出番です。

コルチゾルは夜中に分泌されて、血糖値を下がり過ぎないようにします。

 

ところが、副腎疲労があると、コルチゾルは出ません。

コルチゾルが出ないから、血糖値を上げられず、低血糖になります。これが夜間低血糖。

 

でも、夜間低血糖の人でも、血糖値はゼロになりませんね。なぜ?

コルチゾルの代わりにアドレナリンを分泌して、血糖値を上げようとするからです。

 

アドレナリンというのは、聞いたことありますね。

敵と対峙しているときや、敵から必死で逃げるときに、分泌されるホルモンです。

当然、脈は早くなり、胃腸の動きは止まり、全身に力が入ります。

 

これが睡眠中に起こってしまうのですね。

だから夜間低血糖の人は、ゼイゼイして目が覚めたり、朝もお腹がもたれていたり、筋肉がいつもこっています。

睡眠中も筋肉に力が入っているから、歯ぎしりしたり、歯を噛み締めたりします。

長くなりましたが、これが夜間低血糖から歯ぎしりが起こるメカニズムです。

 

親のリテラシーは、そのまま子供の体質を決定させてしまいますね。

親がどこから健康情報を得ているかによって、子供の健康が決まるようなモンです。

このお子様はとても幸せでしたね。睡眠の質が改善すると、子供の体調は俄然良くなりますよ!